エアコンの室内機を固定するのに最適なボードアンカーを比較して見ました。

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エアコン工事に最適なボードアンカー

エアコン工事に最適なボードアンカーを比較して見ました。

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左からトグラー、トリカ、グラバー、ボードアンカー、ニューボードアンカー、アリゲーターです。

最適なアンカーの条件として

  • 確実に固定できる事
  • 失敗が少ない事
  • 取り外した時に跡が極力小さい事

を基準に比較して見ました。

トグラー

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約8mmの下穴を開けてトグラーを差し込みます。壁内部で足が広がるので、確実に固定できます。ビスを緩めて引っ張ると下穴よりも少し広がった状態でトグラーを取り外す事が出来ました。もう少し、足が広がった状態で固定できるとより確実です。

トリカ

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今回使用した物は下穴5mmを開けてトリカを差し込みます。ビスを締めるとトリカが壁内部でカラマッタ様な状態になり固定できます。注意点は下穴の径が大きすぎた場合など、トリカが空回りしてしまいます。外そうと思っても空回りして外しにくくなります。ビスを緩めてもトリカは絡まった状態なので、取り外す場合は穴を少し広げる必要があります。

グラバー

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下穴は不要でそのままハンマーで打ち込めます。ビス止めすると、内部で先が広がって固定できます。しかし、打ち込み式なので慣れないとビス位置が微妙にずれてしまいます。アンカーを取り外すと長方形のやや大きな穴が開いてしまいます。

ボードアンカー

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約6mmの下穴を開けて打ち込み、専用工具で足を広げると固定できます。反面足がボードに食い込んでいるので、アンカーを取り外すと大きな穴が開いてしまいますので、このタイプのアンカーは取り外さないほうが無難でしょう。

ニューボードアンカー

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6mm程度の下穴を開けて、このアンカーをねじ込んで行きます。中心の穴にビスを打てば固定する事が出来ます。注意点は電動ドライバーなどを使ってこのアンカーをねじ込む時にトルクが強すぎると、強度不足になり室内機が落下する事があります。また、このアンカーは取り外すと大きな穴が残ってしまいます。

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アリゲーター

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6mmの下穴を開けアリゲーターを差し込みます。ビス止めすると内部で足が開いて固定する事が出来ます。ビスを抜いて引っ張るとそれ程穴が広がる事も無く取り外す事が出来ます。しかし、残念ながら中重量物の固定には向いていません。据付版下部の浮き上がり防止や室内配管カバー等、力がそれ程加わらない所には最適です。

まとめ

以上の結果からだけでなく、やはり実際使い比べて最適なアンカーをご使用ください。本来はアンカーを使用せず、石膏ボードの下地に木ネジで固定する事又は躯体にアンカーを打ち込み固定する事がベストです。

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コメント

アリゲーターが一番良いって?
何を検証しているのかな?

アリゲーターは、石膏ボードにも使えるとメーカーのカタログに昔は記載されていますが、今は一切記載されおらず、コンクリート用と記載されてますよ。

それに、取り付け物もつけずに本体だけのねじ込み検証を行っているとは愚の骨頂です。
エアコンを取り付けた際のせん断強度や、落下する際の応用強度も検証せず、ただ単に自己満足でやってるとしか思えませんが・・・・

投稿者 検証不足 : 2004年06月24日 13:21

なるほど、確かに強度等の検証不足かも知れません。しかし、説明に書いているように

確実に固定できる事

失敗が少ない事

取り外した時に跡が極力小さい事

を条件に考えています。重さ10kgのエアコンなら、強度はどれも充分であるだろう。また、取り外した後、跡が出来るだけ小さい物を重視して選んで見た結果です。重視するポイントが変われば選ぶものも変わってくると思います。

批判的なことを書くよりも、どんな条件で、どんなアンカーを選べばよいのか指導して頂ければありがたいのですが。

6月25日追記
かなり昔の事ですが、新築のマンションにエアコンを取り付けました。しかし、お客さんの都合で約1ヶ月後転居する事になり。エアコンの取り外しを依頼されました。ボードアンカーを使用して取付を行っていましたので、アンカーも取ってほしいと要望されたのですが、取ると15〜20mmの穴が残ってしまうので、お客さんの要望に答える事が出来ませんでした。
それ以降捜しているアンカーは確実に固定でき且つ取外しても穴が出来るだけ小さい物という基準で捜していました。
検証不足さんのようにアンカーを扱っている専門家からすると、中途半端な比較なのでしょうが、上記の様な要望がある事は判っていただきたいと思います。

6月28日追記
アメリカのメカニカルプラスティック社のページで確認した所、中空壁用のアンカーとしていますが、現在は石膏ボードは載っていないようですね。でも、
http://www.wakaisangyo.co.jp/html/product/item/d_anchor/d17-toggler.htm
を見ると、「石膏ボードやALCには1サイズ小さい下穴とネジを使うと最大の保持力が得られます。」
と書いていますし、検証不足さんどちらが正しいのでしょうか。

6月29日追記
本日、上記ページを確認すると「ALCには1サイズ小さい下穴とネジを使うと最大の保持力が得られます。」に修正されています。上記会社の方も当ページを見て頂いたようです。

投稿者 omu@エアコンプロセンター : 2004年06月24日 22:38

ボードアンカーの選択は皆さん苦労しているようですね。
どのアンカーにも一長一短あるので、どれが一番とは言えないと思いますが、
少し気がついた事を書かせてもらいます。
トグラータイプに関する事ですが、アンカーを差し込んだ後ビスを締めこむ際に、
締めこみすぎると傘が広がった後にまた縮む方向に作用する為、引っ張り強度が落ちます。
この広がりすぎ・・・が、充電ドライバー等の使用時に感触として分り難いのが難点ですね。
アンカーの専門家ではないので言及はしませんが、
私の場合は、デンサンのターボオーガーを使用しています。
理由は・・・。
一般住宅でもGL工法でも使用できる事。
壁ロック等に比べて全長が短いので、殆どのGLに使えます。
また、他社製同タイプに比べて一手間増えますが、
ねじ込んだ際の壁裏の崩れが試した中では一番少なく、
強度も確保できますし、ねじ込み過ぎた時の感触が分りやすいので、
ミスを防ぐ(察知する)事が容易だからです。
壁ロックタイプとしての欠点も確かにありますが、
興味があったら是非一度お試しになっては如何でしょうか?

投稿者 工事屋@埼玉 : 2004年08月10日 16:42

結局石膏ボードだけにエアコンの取り付けってしてはいけないんですよね。。。。。。
直後は持っても、時間の経過と共もにガタ付き
が絶対発生してきますよね。。。。。
私は、極力石膏ボードにだけアンカーを効かせる というのは避けています。最近は換気エアコンで重量も増えてきてますし。。。。
GLならば、面倒でも躯体にアンカーを打ち込んでますし、一般の場合なら施主さんに説明し多少位置がずれても下地のある部分に取り付けする様にしてます。(一番いいのは下地が事前に入ってる事なんですが。。。。。)
石膏ボードって、耐火性に優れてますが所詮は砂を固めて紙でサンドイッチした建材なんですよね。。。。。
埼玉の工事屋さんはターボオーガですか。。。。 私は使う時は カベロックを使用しています。強度自体はどこのメーカーでも殆ど変わりないのが現状ですし、何よりコストが安く付きます(値段が倍近く違いので。。。最近は手間賃もきついです^^;)
何かBESTな方法ってないですかね〜?
PS
どこかで見た記憶があるのですが、ボードアンカーにゴムを被せて強度を出す。。。と言う商品を見たことがあります(使用はしていませんが。。。)どなたか御使用になられた方がいたら使用感など教えてもらえませんか?お願いします^^

投稿者 大阪の工事屋 : 2004年08月17日 11:50



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